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2006年12月14日 (木)

サンタがくれたおほしさま Ⅶ

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あたたかそうな家の中で、ゆうくんと同い年ぐらいの女の子が窓辺にもたれて泣いています。

.「まみ、もう寝る時間はとっくに過ぎてるんだよ。明日起きれなくなるから早く寝なさい」

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後ろで困った顔をしているのはどうやらお父さんのようです。

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「いやよ。だってまだサンタさんきてくれてないもの。

どうして来てくれないの?

まみ、お母さんのかわりにいっぱいお手伝いしたのに。

ちゃんと今日までいい子にしてたのに」

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「サンタさん、いそがしいのかな。去年ちゃんと約束したのにね。

でもちゃんと来てくれるよ。

まみはこの一年とってもいい子だったもの」

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「ママが死んじゃってもう4年目。

去年もおととしもクリスマスイブだけママに会わせてくれたのに・・・。

サンタさん、まみのこと忘れちゃったの?

ママがまみに会いたくないっていってるのかな?」

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「そんなことない!そんなことはないよ。

サンタさんはきっと来てくれるよ。

またあのきれいなおほしさま持って」

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窓の外から様子を見ていたゆうくんは、二人の会話を聞いてかわいそうになってきました。

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「サンタさん、あの子のおほしさまを出してあげて」

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サンタさんはうつむきながら首を横にふりました。

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「さっき、君が乱暴にソリに飛び乗っただろう。

その時いくつかおほしさまが地上に落ちていってしまった。

まみちゃんのママのほしもその中にあったんだよ」

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